今夜は当直である。空けて、明日の昼間も日直だ。つまり、今日の17時半から明日の17時半までの24時間、救急対応するってこと。
で、すでに当直体制に入っているのだが、雨のせいか、ヒマ。で、いつもと違って、こんな早い時間に駄文を書き散らしてるわけだ。
群馬の病院を辞めるときの話をしたが、クビになったわけではない。俺はクビにしてもらって、退職金を1.5倍もらおうと思ったのだが、事務長に頼まれ、円満に退職したことになってる。雇用者都合で退職とした場合、つまり、クビにした場合ってことだが、退職金が五割増しになるってホントなのかな?ホントだったらと思うと、今でも悔やまれるなぁ。
ま、院長(医師会長兼任)に呼ばれて、上司を怒鳴りつけたかとか、いろんな事情聴取を受けたが、その中で一番笑えたのは賄賂をもらったかって話。上司を怒鳴りつけたなんてのはホントの話で、理由は上司がバカだからなんだけど、怒鳴りつけたこと自体がダメってぇなら申し開きはできない。はい、たしかに患者さんを殺しかねないバカ医者を怒鳴りつけました。あ、あのバカ、上司だったんですか!?ってなもんだ。
で、賄賂だ。
医療情報システムの導入に際し、医療情報管理室長であった俺は、いろいろ動いた。当然だ、それも俺の仕事だったから。その当時、医師会はITに弱く、医療情報なんてものには無知もいいとこだった。そこで多少詳しい俺が、前会長より医療情報管理室長をまかされたのだった。
医師会ってのは、理事やら何やら、エラい人がいっぱいいる団体だし、公的なものに見えるが、その実、私的な同業者組合なわけで、大金が動く事態が発生すると、裏で暗躍するヤツらが出てくる。そういうのを排除しつつ、是々非々でいいものを作ろうってことで、動き出したのだ。
医師会病院のシステムを富士通、検査センターのシステムを伊藤忠テクノサイエンス、検診センターのシステムをNECに、と決め、これらマルチベンダーのやりとりを決めるのに、地場のGMKという小さな会社にやらせることになった。
本当は一番安上がりで、技術力が評価できた伊藤忠テクノサイエンスと、そこと組んだ地場の会社にすべてやらせたかったのだが、これまで使っていたいきさつもあり、富士通を入れざるを得ないはめになり、某理事のごり押しでNECが入りと、複雑怪奇なシステムができたわけだ。
当時は一社の丸抱えで、巨大なサーバとダム端末を使ったブラックボックスみたいなシステムを使うのが普通だったから、それを廃して数社のシステムを統合させようということは、実験的試みになるし、それでも、まぁいいか、みたいなものだった。今では取り立てて云うほどの話ではないのだが。
それはそれ、とりあえず、稼働するようになったマルチベンダーシステムだが、例の2000年問題が話題に上るようになった。西暦2000年になると、コンピュータシステムが暴走する…なんて話、覚えてる?あったでしょ?あれです。
で、伊藤忠テクノはハナから無償対応、NECも無償対応にさせたが、あくまでプログラム修正費を出せと云ってきたのが富士通。俺は名前をもじって不実と呼んだが。
「2000年になったらコンピュータシステムが正常に動かなくなる可能性があるから、そのときには有償でプログラムを修正する」といった意味の条文がないかどうか、すべての契約条項をチェックアップしたが、ない。どこにもそんなことは書いてない。
ということは、2000年だろうがなんだろうが、3年や4年で動かなくなるなんてことは常識的には考えられない。1996年だったかに本稼働した機械だから、2900年に動かなくなるとかってなら、あたりまえ。10年もつとは俺も思わないし、だれも思うヤツはいない。契約書に記載があるなら別だが、何も書いてないわけだし、2000年問題とやらが生じるとするなら、プログラムを作成した会社の責任である。したがって、医師会としてはプログラムの修正に金銭的要求をうける筋合いはない。
こういう論旨で2000年問題に関わる一切の修正費用は払わないと突っぱねた。
最終的に、富士通は請求書を折に触れて送ってくる、医師会は無視するという暗黙の了解で決着となった。会社としては請求しないわけにはいかない、医師会としては払ういわれはない、富士通は請求し続け、医師会は支払わない、これが摺り合わせの結果である。
ということで、1999年12月31日から2000年1月1日の一晩で、プログラム修正費と称する一千万なにがしという金額を稼いだ。とはいえ、俺の懐には一銭もはいらず、コンピュータシステムのお守りのためにボランティアで居残った連中にちょっとした飲み食いをさせる費用が持ち出しになっただけ。
そういう仕事もしていた関係上、コンピュータ会社の接待を受けたりすることも多かった。飲み食いはおごられても、金銭の授受はいっさいなかった。渡そうとする業者もあったが、拒否。俺は紐付きになるのはイヤだからね。すでに縄なのに、紐なんかいらねー。
なのに、賄賂を受け取って、富士通を優遇したのかと、聞かれて思わず笑っちまった。優遇どころか虐待したんだぜ、俺。
2000年問題以外でも、メンテナンス費ン千万、よし、工程をすべて書き出して持ってこい、なるほど、これだったらオタクの一人月はシカジカだから、300万ほどだな、それでやってくれ、なんてことで、トータルしたらかるく一億以上(二億にはならないと思うけど)は医師会に稼がせてやってる。これ、優遇かぁ?どう考えても虐待かいぢめだろ?
俺を呼び出したS院長(兼医師会長)は、てめぇじゃ賄賂はもらうわ、研修と称する関西旅行のとき、祇園だかどこだかのクラブで一晩何百万も使うわ、やりたい放題、好き放題。己の品性が卑しいから、人も同じことをやってると思う下劣な根性。
そんなクソの下では働けねーや。あ、そうそう、当時の次長、今は事務長かな?のI、あいつを調べたほうがいいぞ。高圧酸素チェンバーが導入されたとき、なぜか高くて機能的にやや劣るほうに決まったよな。そのあと、ヤツのクルマがいきなりクラウン・マジェスタの新車になったりしてたよな。これ、ヘンだろ?こういうのが賄賂ってぇのよ、こういうのが。クソばっか残して、ろくなこたぁねーぞ。
あ、ごめんね、まともなひともまだいくらか残ってます。外科系はまだ大丈夫!小児科も大丈夫で、循環器もOKだね。整形外科のその後は知らない。内科はまぁダメだろ、俺がいないし。σ(^◇^;)
それはそれでおいといて、現病院の話。
住民検診の季節がやってきて、その実施に関する委員会が昨日、行われた。医師会とのタイアップでやるため、調整が必要なのだ。で、その当地の医師会である。
群馬県医師会(伊勢崎佐波医師会)→東京都医師会(玉川医師会→世田谷区医師会)→神奈川県医師会(横浜栄区医師会→???)と移籍してきた俺だが、異動になるたび申請すればすぐ入会が普通だった。ところが、当地では面接が二回あってのち、やっと入会が認められるのだとか。
ばっかじゃなかろか?!(-_-メ)
いまどき、そんな権威主義的なことをして、B会員(勤務医、開業医はA会員)に門戸を閉ざしてどないするつもりやねん?!アホかぃ!
医師会に協力しまっせというB会員が少なくて、どこの医師会も困ってるのを知ってる。だから、普通の医師会では、勤務医が入会するというと歓迎される。自慢じゃないが(っていう場合、たいてい自慢がはじまるんだけどな)、俺は胃ガンの検診は十数年(良く覚えてないけど、十年以上)、肺結核審査は8年(これは結核審査会に二期連続で行って、表彰状みたいのがきたからはっきりしてる)なんてのをはじめ、医師会事業には協力を惜しまずにやってきた。
なのに、面接二回でやっと入会が許されるだぁ?んなの、今まで行ったことねーよ。面接なんかに行ってる時間があるかっての!くだらねーこと抜かしてると協力してやんねーぞ、バカ野郎!
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医師会に行くことが多いという名誉委員長に、このように縄が云ってたと伝えてくださいといったら、そんなことは云えないよと拒否されてしまった。面接に行く時間があったら、エラい先生方に一席ぶってきてやろう。医師会の権威なんぞ、すでに地に堕ちてひさしいんだから、時代を認識するようにってのとね。
#こんな雑文を書いてはいるが、途中で何度かお呼ばれあり。
#文章が乱れてるとしたら、中断・再開を繰り返したからだよ。