子曰 民可使由之 不可使知之
「民可使由之、不可使知之」は、よく「人民は従わせればよい、知らせる必要はない」と謝った解釈をされているが、本来は、

子の曰わく、民は之(これ)に由(よ)らしむべし。之れを知らしむべからず
(先生が言われた、「人民は従わせることはできるが、その理由は理解させることはできない」 )

と解釈するべきものなのだそうだ。前の「べし」は命令の、後ろの「べからず」は可能の助動詞として読まねばならないらしい。だから、知らせることはできない、であって、知らせてはならない、ではないのだ。

この裏にある、孔子先生の深い考えは「(指導者は)人徳を磨き、民の信頼を得て導かなければならない。政策(等の)情報を全て民衆に教え浸透させるのは不可能だからだ」ということで、言外の「人徳を磨き云々」、つまり徳を以て政治をせよというのが眼目なのだという。



『取材源秘匿認めず』 東京地裁決定の波紋東京新聞
内部告発の動きにフタ


 米連邦地裁から証人尋問の嘱託を受け、取材記者を尋問した東京地裁(藤下健裁判官)が、取材源に関する証言拒否を認めない決定をした。情報源が公務員の場合、情報漏えいという犯罪行為に加担するに等しい、というのが理由だ。役所や政治家などの“監視”はメディアが担うべき役割だが、どうやら、お上を信用し、余計なことはするなということらしい。「決定」が投げかける波紋とは−。
<後略>
(本分のボールドによる強調は縄)

これ、個人情報は保護し、公的情報は公開するという風潮にまったく逆行するもので、実はかなりヤバいことだよね。

俺なんかが言うより、本文の櫻井さんとか、鳥越さんとかのコメントを読んでいただくほうがよくわかると思うから、敢えてコメントはしないけど。

あ、この件、裁判官が公務員だからってことでぎゃーぎゃー(だっけ?)云うわけじゃないよ。前の「公用車、料理店前に4時間」のこともホントはそうなんだけど、公務員ヴァーサス医者云々なんて次元の低い話じゃなくて、悪事を敢えてするのと、やむを得ず悪事のようになってしまったことの差ね。

公用車を私用で使うのは「悪いと知ってて敢えてやること」、加藤先生みたいに「一生懸命、努力し、救命に努めたけど結果が悪かったこと」、この両者には歴然とした違いがある。

先日、医者が急いでてひき逃げしたってのがあったけど、こんなのは話にならない、敢えてやってるんだから。強いて書くほどのニュースじゃないから取り上げてないけど。

それはさておき、この裁判官、藤下健ってひとらしいけど、

「表現の自由に嫌悪感を示す裁判官が、より上位法である憲法に保障された表現の自由との兼ね合いを、きちんと検討せず、都合よい条文をつまみ食いして自分好みの結論に導く例が増えている。高裁段階で判断が変わる可能性もあるが、不安も残る」

と評されるように、敢えてやってると思う。だから批判してるんだよ。俺も程度は低いんだろうけど、この藤下ってのも相当程度が低いね。

俺たちを信頼させるほどの人徳を磨いて由りやすくさせてくれよ、お上。

それから、孔子の時代と違って、今は知らせてくれればほとんどの国民が理解できるんだから、「不」を除いて「可使知之」として、情報も知らせておくれ。
by nawakatsunori | 2006-03-17 12:18 |
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